犬の歯石から歯槽膿漏ー全部抜いても大丈夫?ー 0467-83-9398 営業時間/ (午前診療)9:00-12:00 (午後診療)15:00-18:00(夜間診療)19:00-21:00 予約診療のみ。※日曜日の午後の診療は院長不在・犬猫以外診療は不可定休日 / 水曜
この子は典型的な歯石と歯肉の退行、歯槽膿漏、吸収病巣、歯根膿瘍、口鼻腔瘻のためクシャミと結膜炎、などのため元気がなくこのままだと肺炎や心筋・心内膜炎もおこしかねません。ここでは写真がありませんが顎の骨も一部溶けており、慎重な処置が必要です。
犬歯の腐った根っこは鼻の中へ貫通しているので犬歯を抜かない限り鼻から膿が出ます。同様に目の下で膿をもっているので歯を抜かない限り結膜炎は治りません。残念ながら残せる歯は少ない状況でした。歯冠切除や抜歯をした後に、機械で骨や歯を削りながら整形し、縫合します。
見えづらいですが抜糸した後です。鼻腔への影響もなく、眼窩への影響も無くなり、結膜炎も治りました。
フードはいつも通りドライフードでしたが、元気にモリモリ食べるようになりました。
大体の場合、このように抜歯本数が多くても食事には苦労しないことがほとんどです。
あまりに勢いがある子は消化不良で吐き戻しが出る場合がありますが、
その場合は消化の良いフードに変えたりウエットフードに変えるだけで改善します。
犬はタフだなーと、いつも思います。
Amateru
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