ペットの健康管理と治療に関する情報
PREVENTION
健康なペットの生活を支えるため、狂犬病やフィラリア症などの予防接種や定期健診などの予防医療から、各種検査、手術まで幅広く対応しています。飼い主様からよく寄せられる質問を集め、予防接種の時期や副作用、検査項目の内容、手術の流れなどについてまとめました。ペットの年齢や生活環境に合わせた予防プランを提案するため、気になる点は診察時に相談ください。
予防
詳細説明
予防について
当院では一般的な予防である、狂犬病予防接種、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・ダニの予防を行っております。混合ワクチンやフィラリア、ノミダニ予防の薬は数種類用意して、オーナーさんの環境や犬・ネコ・フェレットなどの体質に合わせて検討しております。それぞれメリットやデメリットがありますので、詳しくは獣医師にご相談ください。フィラリアの予防では一年間有効な注射もありますので、検討される方はご相談ください。
フィラリア予防とノミ・マダニ予防は月1回、4.5月~11月まで予防していただくことを推奨しております。そのほか狂犬病予防接種、混合ワクチン接種などにも対応しております。フェレットのワクチンやフィラリア予防、猫のフィラリア予防などもありますので、ご相談ください。
検査・健康診断
詳細説明
健康診断について
犬・猫については十数種類の血液健康診断をベースに、身体検査やお話を聞いた後、追加の血液検査を行います。その上でご希望によりレントゲン検査、超音波検査、神経学的検査、遺伝子検査などを行っております。鳥類については身体検査・糞便検査・そのう検査を基本に、希望・状況によってレントゲン検査、超音波検査、血液検査、遺伝子検査を行います。ウサギについては身体検査、血液検査、レントゲン検査があります。簡易的な身体検査でも臼歯を含めた口腔内チェックができますので、爪切りのついでにもチェックしております。その他の動物種は身体検査、血液検査が基本で、相談により追加検査をご提案しております。
手術について
詳細説明
手術について
手術は以下の事を確認してから行います。
①状況・環境的に重要性がどのくらいあるか。
②オーナーさんの考え方や理想。
③様々な検査から身体的なリスクがどのくらいあるか。
④①~③から考え出される手術の目的は何か。
様々なパターンにより同じ病気でも使う麻酔薬は変わってきます。その子の性格によっても変えることがあります。入院日数もそれぞれに合わせて変えていきます。
このように、手術はフレキシブルで臨機応変に対応するべきと考えていますので、出来るだけ多くの情報をいただき、遠慮なくご意見をいただいた方が、より良い手術ができると確信しております。
・手術前は鎮痛剤・鎮静剤・制酸剤・制吐剤・抗生剤などを利用してできるだけ安全に全身麻酔をかける準備をします。
・手術時は動物用モニターを利用し、数項目をチェックしながら麻酔をかけていきます。
・覚醒時も酸素ボックスでの覚醒や鎮痛剤の追加などを利用し、できるだけ安全に麻酔から覚めるようにしております。
リスクが高めの手術はそれに応じた麻酔薬・用法などを利用します。例えば短頭種などは薬は同じでも麻酔のかけ方を変えたり、老齢では種類・用量を調節したりします。
歯科検査・手術
詳細説明
歯科について
歯・歯肉は健康に非常に大切です。よく言われる「歯石を取る」のも、予防するのも大事ですが大切な目的を忘れがちです。目的は「歯周病の予防」です。乱暴に言えば「歯石が付いていても歯肉炎が無ければとりあえず安心」です。犬や猫の歯は人とは環境も利用目的も、歯による利用頻度も全く異なります。そのため破折、摩耗、歯根膿瘍から口鼻腔瘻など健康を左右する要因がたくさんあります。さらに口腔内の腫瘍や口内炎など「口腔外科」に属するものも大きな関係があります。それら一つ一つと丁寧に付き合いながら予防から治療までステージに合わせてご提案致します。
草食類にいたっては構造や病気の種類も違います。草食類は歯が命です。歯が歪んでたり歯根がのびると直接命に関わる病気をします。同じ臼歯が伸びる動物種でも予後が変わったり治療の反応も違います。やはり、草食類もステージと状況に合わせて対応します。具体的には、鎮静下で臼歯や門歯を機械で削ったり、抗生剤を利用したりします。どうしても生まれつき歯が悪い子もいますので、その場合は定期的に削る必要もあります。
歯はほぼすべての動物に大きな影響を与えます。そのため当院としては歯科学研究会に所属し、専門的な治療を習得して対処するようにしております。予防に関しても様々な方法がありますので、ぜひご相談ください。