顔の腫れた猫さんー癌か!ー

どうぶつ病院 Amateru

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顔の腫れた猫さんー癌か!ー

猫の病気について

2019/12/09 顔の腫れた猫さんー癌か!ー

Amateru

ポコっと盛り上がってきたり、イボのようなものが出来ると、腫瘍が疑われます。

確かに腫瘍である場合も多いのですが、そうとも限りません。
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この子は額の盛り上がりで来院されました。
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ちょっと分かりづらいですが額の骨が溶けてます。

何かの腫瘍かな?と思います。

触っても痛がる様子もなく、腫れている部分はやや硬く、腫れている以外に症状はありません。
ここで確認します。

同じような状態でも違う原因がよくあるからです。

この子は鎮静剤と鎮痛剤を使い、腫れた部分の細胞を少し取りました。
腫瘍のような細胞はありませんでした。
膿もほとんど無く、炎症を起こす細胞と粘液のみが採取されました。

ですが、腫瘍や膿が深くにあったり、炎症の影響で偏り、今回だけ採取できなかった可能性もあります。

そこで、腫れている部分の中を洗浄し、薬で腫れを取り、日を改めてもう一度腫れた部分の中を調べると・・・
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写真は膿です。今度は大量の膿が出てきました。

おそらく炎症で偏っていたのでしょう。

まだこの膿を確認する必要があります。はたしてこの膿は「何の膿」かが治療の分かれ目になるからです。

そこで、膿を少し染色して顕微鏡で見ると、右の写真のように見えました。

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結果、これはいわゆる「カビ」でした。

つまり、この子は腫瘍でもなく、細菌感染による膿でもなく(厳密には二次感染していますが)、カビによる感染を起こしていました。

このように、猫では犬に比べてこの部分の腫れが比較的多めに見られます。

それも原因は多彩で、腫瘍だったり、細菌だったり、カビだったりします。

色んな検査と処置を重ねることで、正確な診断と治療ができます。

腫れてても腫瘍とは限らないという事を、覚えておいてください。

ちなみに感染していたのは副鼻腔ですが、クシャミや咳などの症状も全くありませんでした。

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治療後、腫れも全くなく、男前の顔を取り戻しました。

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