新型コロナウイルスとペットへの感染について

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新型コロナウイルスとペットへの感染について

スタッフブログ

2020/03/31 新型コロナウイルスとペットへの感染について

 

昨今、コロナウイルスの犬猫への感染が心配されておりますので、
情報に惑わされないための重要なポイントをお伝えしておきます。

 

まず気になったのがどこの誰とも知らないwebライターが安易に
「感染」しました
と書いていることです。

「感染」「発症」「PCRで検出された」は、
すべて、意味が違います。

ここ、とても大事です。

 

「感染」とはウイルスなどの微生物が生体内で増殖している、またはその過程を言います。

「発症」とは感染した微生物によって臓器障害をおこし、咳や発熱などを出すことを言います。

「PCRで検出された」とはある場所から採取した物の中に遺伝子が「あった」という事です。

 

コロナウイルスに感染したと言うには、最低限、
「生体内で増殖している」
「増殖している箇所がPCR陽性である」
が、必要です。

つまり、何らかの別の原因によって肺炎をおこし、そこへ、偶然コロナウイルスが
付着していた場合、ただそこにいただけであり、コロナウイルスの感染とは言えないのです。
症状がでて、かつ、PCR陽性で、症状の特徴が一致することで初めて感染したと言えます。

「生体内で増殖している」事を証明することは難しいのです。
免疫細胞も黙ってはいませんしね。

 

ヨーロッパ、中国などコロナウイルスがその辺にゴロゴロいる状態の所で
肺の中にウイルスがいることは珍しい事でしょうか?
感染した人が飼っているペットにはウイルスは付着して当たり前です。

自然発火した火事の傍で見ていただけの放火魔を捕まえても、火事の犯人とは言えません。

 

「感染した」という言葉に気を付けてください。

 

世界中の獣医師が、コロナウイルスのペットへの感染を警戒しています。
感染する可能性がないわけではありませんが、
数万人の感染者がいるヨーロッパの中でのペットの「感染疑い」の件数はどれだけですか?
もちろん、検査件数が少ないとは思いますが、それにしては少ないと思いませんか?

https://www.who.int/news-room/q-a-detail/q-a-coronaviruses

https://www.oie.int/en/scientific-expertise/specific-information-and-recommendations/questions-and-answers-on-2019novel-coronavirus/

http://nichiju.lin.gr.jp/covid-19/
https://www.tvma.or.jp/index.html

上記リンクは一般的な動物との関連情報です。
感染しないとはまだ断言できませんが、今のところ、人に比べ相当確率は低そうです。

ペットへの感染は気になりますが、よく考えてください。

 

ペットへの感染経路で一番強いのは飼い主です。

 

飼い主さんの予防が、一番ペットへの予防になる事を覚えておいてください。

 

 

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